"It's (not) a small world!!" 旅は道ずれ世は情け
こんばんは!とうとう日本に帰ってきました!
成田空港に到着!なんか日本めっちゃ涼しくなっとる。やっぱ日本は安心感があるなー。記念すべき久々の日本食は、吉野家で食べた卵かけごはんでした。なんだかんだ言って日本よりご飯がおいしい国なんてないと思います、はい。卵かけごはんをこれだけおいしいって感じたのは生まれて初めてでした笑 日本で最初に卵かけごはんを発明した人への感謝が止まらん。
というわけで無事に家に帰ってくることができました!家に帰ってくるまでが旅、みたいなこと言ってましたけど、これでほんとのほんとに終わりです。うーん、長かった。それじゃあなんとなく整理しながら感想を言っていこうと思います!
[旅の費用、健康など]
今回の旅でかかった費用、航空券抜きでだいたい10万円ほどだったと思います。まだ正確に計算してないから分らんけど、30日間、色んな場所を巡りながら旅をしてそれくらいしかかからんかった!貧乏旅ってほど節約したわけではなかったけど、思ってたよりずっと安くすみました。航空券と準備費込みだと、総額15万円くらいかなー。予防接種とかせんかったのもでかいかもしれん。
そういえば、健康に関してはほとんど問題がなかった!タイに到着した時とタイに帰って来た時におなか壊したぐらいで、風邪とか引くことはなかった。マラリア、デング熱もかかる可能性はあったがやけど自分は大丈夫やった。蚊に刺されまくったけど、まあかなり運が悪くない限りこういうのにはかからんと思う。自分的には蚊よりもドミトリーのダニの方がやばかった。
自分が訪れた東南アジアの都市は、基本的に観光客が多くて、きれいなお店に入ればそこそこキレイなトイレがあるし、夜に一人でホテルに帰っても特に問題はなかったし、ぼったくり、詐欺師は多かったけどたいした被害には遭わんかった。思ってたよりは旅しやすかったかなー。物価も安いし、東南アジアはバックパッカーを始めるのに一番いい場所やと思う。
[旅全体を通して]
旅の感想を一言で表すと、長かった。最初にも言ったけどこれに尽きます。正直1か月ってなめちょったけど思ったより全然長い。そりゃそうか。でもそれだけ色んなことがあったってことでもあるし、やっぱり楽しかったなー。途中。日本に帰りたくなることもあったけどそれも良い思い出や。
何かこの旅を通して変わったこととか成長したことある?って聞かれたら、正直これと自信をもって言えることはないです。もちろんこの旅を通して自分のダメなところには気づいていったがやけど、だからといって例えば、「人見知りせんくなった」とか「面倒くさがりが治った」とかいうことはなかった。強いて言うなら、経験だけは得られたと思う。日本におるだけじゃ見えん景色、気づけん日本の良さ、知らんかったその国独自の文化、そんなものが多少は手に入ったかもしれん。こういうことってテレビの画面からでは必ずしも伝わらんことやし、何よりこのブログのタイトルにもある"It's NOT a small world!!"を体感できてよかったと思います。自分の成長に期待して旅を始めたわけやないがやけど、そういう意味では多少成長?することができてうれしいっす。あとは話のネタが増えたってことくらいやなー。象使いとか。
[旅の出会い]
もうひとつ言っておきたいのが、この旅で出会った人たちのことです。日本人、欧米人のバックパッカー、現地の人たちとの出会いも含めて。
このブログのタイトルに「18からのバックパッカー」って入れてるように、この旅では18歳で一人旅にでる、ということをコンセプトにしてました。理由は単純で「そのほうがかっこよさそうだから笑」っていうだけ。
でも僕が18歳であることで様々な出会いが増えて、色んな人に助けてもらえたのも事実です。日本人、欧米人、現地人、だれと話しても自分の年齢を言うと驚かれました。それだけで優しくしてくれる宿のスタッフの方もいました。それどころか時にはご飯をおごっていただくようなことも。そもそもお金が引き出せなくて困っていたときも、周りの人たちが自分を助けてくれたのは「自分がまだ若いから」でした。考えてもみてください。おっさんが「お金引き出せないんですけどどうすればいいですか?」とか言ってても僕なら絶対無視します笑 ホテルの予約法も分らんまま行ったけど、結果的に18のうちに旅に出れて本当に良かったと思います。
何度も言うようやけど、この旅で、決して多いとは言えないか
もしれないけど、確かにさまざまな人と出会えました。さっきも言ったように、日本に帰りたくなることもあったけど、そういう人たちに会うことで元気をもらえたからこそここまで来れたんだと思います。自分の意地みたいなのもあったけどね。
この旅で、おそらく自分の人生で一番多くの人に助けてもらったと思います。次の旅では自分が誰かを助ける側になれたらなー。前回の記事で言っていた、「日本でしなければならないこと」っていうのは、自分が一番お世話になったある方への恩返しです。恩返しって言っても貰ったものを返すだけながやけど。
[最後に]
っていうわけで、この辺で筆(っていうかキーボード)を置かせてもらおうと思います。おそらく次の更新は春休み。どこに行くかはまだ未定です。
どっかの偉い人が、「人は26歳までに一度は海外に行かなければならない」って言ったそうです。動機はどうであれ、その結果なにも成長しなかったとしても、少なくとも"It's NOT a small world!!"だってことだけは体感できるかもヨ!
今までブログをちらっとでも見てくださった方、旅の中で出会った方、本当にありがとうございました!感謝してもしきれないです!このブログを見て、少しでも「旅っていいかもなー」って思ってくれるような方がいたら幸いです。
ではまた!
ー To Be Continued...ー
バンコクで朝食を
こんばんは!昨日はバンコクの町をぶらーっと歩きながら色んなものを食べてました。昨日したことはあんまりないので、今日のこととまとめて書いていきます!
まずはこの二日で食べたもの。
これはたしかクイティアオって料理。40B(約130円)でした。もはや金銭感覚が狂ってきて安いのか高いのかあんまし分からん。わりと辛めのやつ頼んだがやけど、すごく美味しかった。こっちに来て若干辛いものへと耐性がついた気がする。麺は細めで、白滝を太くしたような感じの食感。具材は鍋とかに入れるようなもんが入ってた。
これはどうしても食べたかったガパオライス。ガパオライスの専門店に行っちょったがやけど、思っちょったのと若干違うかった。チキンで頼んだきかな?そういえば香辛料とか香草の耐性も上がってきて、パクチーもわりといけるようになった。40Bやったと思う。
これは屋台の焼き鳥。バンコクに到着して、お金の引き出しができんくて途方に暮れちょった時、宿の方がここの焼き鳥を買ってきてくれたっていう思い出の焼き鳥。あの時に食べた焼き鳥には劣ってもやっぱり美味しかった。タイでは牛肉はマズイけど豚肉と鶏肉は美味しいです。一本10B(30円)。
タイ料理なのかは分からんけどこんなのも食べました。もちもちしたパンケーキにコーンとか挟んだやつ。かなり好きな味やった。これも10B。
これはカオサン通りの屋台で売られてる虫。タイではスナック感覚で虫を食べてるらしい。そんな人見たことないけどほんまやろうか、、、どうせもう帰国なんで思い切って食べてみた。自分が食べたのは左の方にあるカエルです。味はうーーんって感じ。可もなく不可もなく。形容しがたいけどどっかで食べたことあるような味がした。やっぱりカエル食べるならもっとちゃんとしたレストランで食べた方が良いかも。カンボジアで食べるつもりやったがやけど売り切れてた。鶏肉の味がして美味しいらしい。ちなみにここのカエルは一匹で30Bか40Bくらいした。観光客しか食べんからめっちゃ高い。っていうか虫売ってる屋台いっぱいあったけどサソリとかどっから取ってきてるんやろ、、、
この辺で今日の話に移っときます。今日訪れたのは毎週土日に開かれるチャトゥチャック・ウィークエンドマーケット。バンコクで最大っていうか東南アジア最大のマーケットです。
業者がここに仕入れに来るときもあるらしくって、それくらい低価格でいろんなものが売られてました。靴、Tシャツ、お土産雑貨、家具、ペットに至るまでほんとになんでもある。行き方はバスで行くのがおすすめ。今まで乗り方が分からんくてバスは使ってなかったけど、意外とそんなに難しくないし、何より安く移動できる。ただバンコクは渋滞が酷くて、10分で500メートルしか動かんとかザラにあります。
他にも地下鉄とかもあって乗りこなせたらめっちゃ便利です。トゥクトゥクとかタクシーはお金かかるしね。
古着が40B(約130円)で売られよった。古着じゃなくても、60B(約200円)からTシャツが売られてるところもあった。ちなみにカオサン通りでTシャツを買おうとすると250B〜350Bほどから値段交渉がスタートします。でも1番最強やったのはカンボジアでみた1$Tシャツです。
面白かったものはこの紙で作られたリュック。破れたりせんがやろうか。
この市場のすごいところは何と言ってもその広さでした。かなり歩いたつもりやったけど、この市場を全部見るのは全然ムリやった。絶対体力が先に尽きます。
人が集まるのを利用して、銀行のキャンペーンでマーチングバンドやってました。チアリーダーとかラップ歌ってる人もおってカオスやった。
ここでお土産をちょっとだけ買って昨日泊まったホテルに帰ってきました。そのホテルはロングラックゲストハウス。僕がお金を引き出せずに困ってたときお世話になったホテルです。あの時会った人はさすがにもうおらんかなーって思ってたら、やっぱり1人だけいました!しかも電話を貸していただいたり、相談に乗ってくれたり、かなりお世話になった方!ほんとにここに来てよかった。あの頃は自分が周りの人たちの話を聞くだけやったのに、今回はこれから旅に出ようとしてる人と色んな情報交換ができたのが1番うれしかった!ここの宿はほんとにあったかい場所やった。バンコクを旅の拠点にしようとしてる人には是非行ってほしい!
というわけで現在、空港行きのバスの中です。卓球部さんに言われたけど、旅の最後に限って予期せぬアクシデントが起こるらしい。旅の定義とは、「家を出でて、遠きに行き、途中にあること」らしいです。何が言いたいかというと、家に帰るまでが旅ってことです笑 そして僕には日本でどうしてもしなければならないことがあります。っていうかそれをしないと旅を締めくくれないです。というわけでこの度はもうちょっとだけ続きそうです。
この旅全体の感想はまた明日に書こうかなーっと思います。日本に着いたらまず何を食べよう、、、みたいな妄想が止まらん。
ではまた!
バンコクへ 再び
こんにちは!昨日ついにバンコクに到着しました!約1ヶ月ぶりのバンコクです。
朝8時発のバスに乗って11時間かけてバンコクに到着。さすがに今回はちょっとキツかった気がする。理由はカンボジアからタイへの国境越えの時。なぜか人がめちゃくちゃ多くて、イミグレーションの時は1時間くらい待たされた。
国境の町は意外と発展しててカジノなんかもあったりした。カンボジアってプノンペンとシェムリアップしか聞いたことないけど、他にもそこそこ発展してる町もあるんやなー。ただし物乞いの数もかなり多くて、しかも都市部で見る物乞いと違って、ほんとに明日生きていけるか分からないってくらいの人ばかり。こっちに来て感じたことは、農村なんかよりも都市に暮らす貧困層の方がよっぽど苦しそうな生活をしてるってこと。これはどこの国でもそうやった。社会保障なんかもしっかりしてないから、一度落ちてしまえば、落ちるところまで落ちるそうです。
なんとか最後の陸路での国境越えを終えて、ついにバンコクに到着。やっぱりバンコクはどこの国よりも都会でした。
特にアップする写真がないのでこの日食べたものを紹介します。これはカオニャオなんちゃらって食べ物で、屋台でどこでも売ってます。マンゴーの下にはなんとお米が!とは言ってももち米っぽいやつやからちょっと甘いけど。味についてはうーーん、、、って感じやった。食えなくはない。こっちで食べたスイーツはやっぱりベトナムのチェーが最高やった。バンコクにも売ってないかなー。
というわけで今日はこの後バンコクで食べ歩きでもしようかなーって思ってます。明日はバンコク最大の市場、ウィークエンドマーケットに行ってから、バンコクから日本へ帰国するつもりです。最後まで楽しんできます!ではまた!
「東のアンコールワット」ベン・メリア
こんばんは!昨日訪れたのは、「東のアンコール・ワット」と呼ばれるベン・メリア。旅でし会う日本人の方はみんな口をそろえて「ベン・メリアが良かった」って言っていたので、どうしても行きたかった場所でした。
ベンメリアはシェムリアップからトゥクトゥクで約2時間ほどの距離にあります。道中ではかなりの田舎道を行くので、カンボジア独特な高床式住居や地元の人びとの暮らしぶりが垣間見えます。みんな家の下でゴロゴロしたり食事したりしてました。この時一緒にベンメリアに行くことになったのは、昨日アンコールワットを一緒に巡った大学生2人組のサンウさんと太郎さん、それからこの日出会った大学院生の杉井さんです。みんな面白くて会話も弾んで楽しかった!
道中の写真。高床式の家です。
ベンメリアに到着すると地元の子供たちがゴム跳びで遊んでました。写真を撮らせてくれたんやけど、やっぱりその後はお金をせびられた。こういう時つくづく日本のお菓子でも持ってきちょったらなーって思います。お金をあげることはできんくてもお菓子くらいならあげれるし。
これはナーガの像。ベンメリアのナーガは保存状態が良くてきれいな形を保ったものがいくつかあります。実際、アンコールワットのナーガにこんなに状態の良いものは1つもなかったです。たいてい首は5本そろってなかったり顔の部分が剥げ落ちたりしてます。
ベンメリアはどんな遺跡かというと、前日に訪れたタ・プロームにちょっと似てます。崩壊がかなり激しくて、ほとんど遺跡の内部には入れないし、ほぼガレキの山となっている部分も多く、遺跡の至るところに巨木がそびえ立ってました。ここもラピュタのモデルとなった場所と言われてますが、実際には根拠のない話だそうです。ただやっぱりラピュタの世界観とはすごくマッチした場所ではありました。
ほとんどの部分が崩壊していましたが、逆にその崩壊の仕方がすごく良い雰囲気でした。なんかこう「忘れ去られた太古の遺跡」って感じで。ベンメリアの面白いところは、遺跡を上から見学できるところです。ガレキのせいで地面を歩くことはできないので、木で作られた、遺跡の上を通る道をあるかことができます。
最後の2枚の写真は中央祠堂です。完全に崩壊していて、祠堂のど真ん中から大木が突き出してました。
こういう場所を歩けるのも面白いです。岩の上に立つとグラグラして今にも崩れそうやった。ケガしたら自己責任やけど。
そういえばこんなのもあった。木でできた天然のブランコ。地元の子どもたちが教えてくれました。カンボジアにはこんな感じの不思議な木が多くて、日本では見られない熱帯気候特有の大木とか、木から木へと絡まっていく木なんかもあったりします。地元の子どもたちもブランコだけやなくて色んな種類の遊びをしてて楽しそうでした。頼んでもないのにガイドをしてきてチップを要求してきたりするけど。まあでもやっぱりどこの国でも子どもは可愛かった。ちなみに手前に写ってるのは杉井さんです。
というわけでベンメリア終了。やっぱり楽しめるのはここの独特の雰囲気やった。ほんとに漫画とかアニメとかに出てきそうなファンタジーの世界を実感できます。廃墟マニアとかの人にはたまらなさそう。ここも訪れて良かったと思えた場所です。
その後は4人でご飯を食べに行くことになりました。
ここはパブストリートのスープドラゴンという店。料理名は忘れたけどこの鍋が有名らしいです。誰かとご飯を食べることの良いところは、こんな風に1人じゃ食べれない料理を食べれるってことと、単純に色んな話が聞けて楽しいってことです。鍋はめちゃくちゃ美味しかった。パブストリートの店は、値段は観光客向けやけど料理は美味しい。シェムリアップのイメージはアンコールワットしかなかったけど、実際行ってみると観光業が発展していて楽しい場所でした。
その後はフットマッサージの店に行ってみました。30分1$でやってくれる店もあってめちゃくちゃ安い。自分たちが入ったのは30分3$のお店。こういったちゃんとした場所でマッサージを受けるのは初めてやったし緊張しちょったら、まさかの僕だけオカマにマッサージされました笑 投げキッスとかしてきてかなり身の危険を感じたけど、どうやら隣のサンウさんの方が好みやったらしく、マッサージ自体は無事終了。確かに気持ちよかった。どこの国でもオカマはノリが良くて、誰かと一緒に行けばすごく盛り上がります。今回も笑いが絶えずリラックスしようにもできないくらい楽しかった笑
というわけでシェムリアップもこれで終わりです。ついに明日バンコクに帰ってきます。長かった。明日からはバンコクでゆっくりしようかなーって思います。ではまた!
天空の楽園 アンコール・ワット
こんにちは!昨日も寝落ちしちゃったんで今のうちに更新したいと思います!
昨日訪れたのはカンボジアで最も有名な観光地、アンコール・ワット!アンコール・ワットで朝日が昇るのを見るために昨日は4時45分出発でした。案の定寝坊して起きたのが4時47分。さすがに焦った。アンコール・ワットの1日券の価格は37$!めちゃくちゃ高いです。これを買えばアンコール・ワットとアンコール・トムの寺院は全て中に入ることができます。
この日のスケジュールはアンコール・ワットで朝日を見て、昼間はアンコール・トムの寺院などを訪れて、最後にプノン・バケンというサンセットで有名な寺院を訪れるという計画。夜の7時くらいまでかかる予定やった。ただこの計画はあまりにもハードスケジュールやった。こっちに来て一番歩いた日やった気がする。しかも天気が良かったのは良いがやけどめちゃくちゃ暑かった。
トゥクトゥクに乗って4、50分くらいでアンコール・ワットに到着。寝坊して出発が遅れたせいか、着いた頃には朝日も昇りかけちょった。
アンコール・ワットどんなもかと期待しちょったけど、やっぱり水面に写るアンコール・ワットは幻想的で美しかった。東南アジア旅行に行くって決めた時、絶対アンコール・ワットにだけは行こうって決めちょったき、ちょっと感慨深い。ただ観光客の数はほんとに半端なかった。
みんな朝日とアンコール・ワットの写真を撮るために必死で場所取り。この時はもう既に朝日は昇っちょったけど、その前まではもっとやばかった。
せっかくなんでアンコール・ワットに潜入する前にジョーダンしながら写真撮ってもらいました。ほぼ1ヶ月くらい練習してないけど以外とできる。
というわけでアンコール・ワット内部に潜入。これは『ラーマーヤナ』という古代インドの叙事詩の壁画。ラーマーヤナはヒンドゥー教の聖典の1つらしいです。
アンコール・ワットの建造者はスールヤヴァルマン2世。ヒンドゥー教の寺院として建てられました。ヒンドゥー教三大神のうちのヴィシュヌ神に捧げられた寺院であると同時に、スールヤヴァルマン2世のお墓でもあるそうです。スールヤヴァルマン2世はヴィシュヌ神と一体化するために、天界(宇宙、ヒンドゥー教観では宇宙に神々がいると考えられた)を模したアンコール・ワットを作りました。ただ、アンコール・ワットはただヴィシュヌ神を祀るためだけに作られたのではなく、スールヤヴァルマン2世が正当な王の後継者であることを証明し、強大な権力を誇示するために作られたものでもありました。アンコール朝が滅亡した後は、なんとこのバカでかい寺院が一時期忘れ去られていたそうです。確かにジャングルの奥地にあったとはいえ、、、信じられん。再発見されたのは約150年前、フランス人によって発見されたそうです。カンボジア内戦時にはクメール・ルージュによって像の首が落とされるなど、破壊も行われたそうです。
この辺で話を戻します。
アンコール・ワットにはお猿さんも何匹かいました。さすが密林の中にあるっていうだけのことはある。鳥の鳴き声なんかもいっぱい聞こえて、自然の中に急に現れる不思議な遺跡って感じでロマンに溢れてます。トゥームレイダーの撮影地に選ばれたのも納得。
これは第一回廊の写真。アンコール・ワットに入って最初の回廊では、レリーフを鑑賞できます。一辺600メートルほどの回廊の壁、全てに様々な伝説を描いたレリーフが存在します。神々の戦いだとか、天国と地獄だとか、スールヤヴァルマン2世の武勇伝だとか。背景を知ってるとすごく楽しいと思います。自分はあんま分からんかったけど。
第一回廊を抜けて一歩内部へ進むと、こんな感じの穴が4つありました。これは沐浴を行うための池だそうです。古代、水を支配することはとても重要だったらしく、地上よりも高い位置に貯水できるという技術をアピールしたかったんですね。
アンコール・ワットの中央塔にも登ることができます。っていうかアンコール・ワットの尖塔って3本のイメージがあるけど本当は5本あるそうです。四方に4塔あって真ん中に1塔。どの角度から見ても3塔に見えるやうに設計されてるらしい。
階段はこんな感じで80度くらいあるんちゃうかと思いました。
上からはアンコール・ワットの外を一望できます。上の方にみえる白い丸は気球です。
というわけで、アンコール・ワットの紹介を1つ1つしてたらキリがないのでこの辺にしときます。でも本当に面白かったのはこれから!アンコール・ワットの他にもシェムリアップには様々な寺院があります。
次に訪れたのはタ・プローム。ここはラピュタのモデルになった場所と言われてます。ジブリ作品の舞台になったとか言われてる場所って結構あるし、あんまり期待はしてなかったけど、行ってみるとその「ラピュタ感」に驚かされました。この寺院はいろんな場所が崩れていたり、巨大な木に寺院が押しつぶされていたり、退廃的な雰囲気があってノスタルジックです。それでいて鳥の鳴き声がうるさいくらい聞こえて、ほんとに自然の生命力を感じられる場所。
いやほんとにラピュタっぽかった。大満足。
この時まだ11時くらいやったがやけど、もはや疲労がすごかった。この後もいくつかの寺院を訪れたんやけど、ふらふらのままひたすら歩き続けました笑
寺院を全部紹介できないんで印象深かった場所だけ写真を載せます。
一番すごかったのはここ。貯水池の奥に寺院があったがやけど、寺院よりもその周りの景色がすごかった。
水面に木や雲の影が映って、ウユニ塩湖みたいな感じ。
あと面白かったのがお土産を売ってくる子供たち。この時はマルバツゲームで負けたらお土産を買わせようとしました。勝負に挑んだのは一緒に行動していたサン・ウさん。昨日言ってた大阪市立大学の方です。なんかこのゲーム先行は絶対に負けんらしい。それをもちろん知ってる子供たちは絶対に先行から始めます。しかも1回目はわざと引き分けにして2回目で勝ちにくるというしたたかさ。もはやギャンブルのプロ。
観光客向けのお土産を売ってる子供たちはたくさんおって、何歳か聞いてみたら10歳とかって言いよった。学校には言ってないって言ってました。やっぱり貧しい人も多いがやろーな。
あとはアンコール・トムのバイヨン寺院にも行ってました。アンコール・トムはジャヤヴァルマン7世が建造。この寺院は仏教寺院です。どっから見てもブッダが微笑みかけゆうように見えるらしいです。
そして最後はサンセットを見にプノン・バケンへ。もう疲労でクタクタなところでかなりの山道を歩かされました。しかもなんとプノン・バケンには行列ができちょった。入場制限があるらしく、一回に300人しか入れないらしかった。結果的に1時間くらいまたされて、中に入ったころには太陽も沈みかけてました。ほんとギリギリセーフやった。
がんばった甲斐あってこっからの景色はほんとに絶景やった。間違いなく今日一の景色。地平線に落ちていく夕日をみたのは人生初。天気も良くて、最高のサンセットが見れました。もはや未練はなし。
そのあとは一緒にアンコール・ワットを巡った3人で食事へ。
記念写真。写真越しに見ても顔が赤くなってます笑
というわけで、アンコール・ワット観光終了です!どっちかというとアンコール・ワットの歴史性とかよりもその絶景がほんとに楽しめた!かなりハードやったけど大満足の1日でした。
今日はこの後ベンメリアへ向かいます。旅で出会った日本人の方は口をそろえて「アンコールワットよりベンメリアがよかった」って言ってたので期待大です!それではまた!
最後の目的地 シェムリアップ
こんばんは!今日のうちに2記事まとめて書いておくことにしました!こないだサボったツケをここで払います笑
プノンペンから7時間ほど、バスでシェムリアップまでやってきました。
プノンペンで有名なバス会社、「Capitol Bus」を利用しました。観光者向けのオフィスと地元の人向けのオフィスが隣接しちゅうがやけど、後者の方がバスの数も多いしちょっとだけ安くすみます。しかも乗るバスは清潔で日本のものとほとんど変わらないし、安く移動したいなら断然ここがおすすめ。料金は7.5$です。
この日はカンボジアの祝日(お盆?か何か)らしく、帰省ラッシュでバスオフィスが人でごった返してました。バスも遅れまくって、7時半発のバスは8時半に出発しよった。自分が乗ったバスは8時半発のバス。これも1時間遅れで発車しました。
バスの中からはこんな感じで地平線が見えたり、カンボジア特有の高床式住居が見れたりしました。
到着したのは16時ごろ。予約しておいたホテルに向かいました。この日泊まるホテルは、ホーチミンで高橋さんにオススメされたブティークドミトリー高知家。調べてみるとオーナーの人が高知県出身らしくて、絶対にここに泊まることを決意してました。
このホテルの良いところは料金が安いことと立地がいいこと。一泊4$だし、アンコールワットに行くためのパーティを日本人どうしで組む仲立ちをしてくれて、1人で行くよりも安くトゥクトゥクで移動することができます。
シェムリアップは意外と観光業が発達してて、中でも有名なのがこのパブストリート。ここまで歩いて3分くらいの親佐なのもこの宿の良いところです。僕は明日いっしょにシェムリアップに行くことになった大阪市立大学の2年生2人とパブストリートにご飯を食べにいくことになりました。
レッドピアノっていうわりと有名なお店に入って名物であるカクテルのトゥームレイダーとカンボジアンカレーを頼みました。なんか店員さんがベルを鳴らしながら来たと思ったら、なんとトゥームレイダーをサービスしてくれるらしい!結構高かったき安心しました。カレーの味はタイで食べたカレーと似たような味で美味しかったです!カンボジア料理では胡椒が有名らしく、胡椒が入った料理を食べればいいいいかもしれないですね。
というわけでこの日は終了です。明日はアンコールワットへ!いよいよ旅も終盤です!残り少ない日数、精いっぱい楽しんできます!ではまた!チャオ!
カンボジア内戦による負の遺産 キリング・フィールド
こんばんは!昨日はホーチミンを出発して国際バスで約7時間ほど、カンボジアの首都、プノンペンに到着しました。
カンボジアは確かに「貧しい国」っていう印象が強いけど、プノンペンはかなり発展した都会やった。それでもタイ、ベトナムに比べれば貧しい国やなーってのは感じたし、治安も他国よりは悪いらしい。カンボジアではビザ発給にかかる値段やアンコールワットの入場料が値上がりしていて、もしかしたらそれも国の収入を上げるためなんやろうかなーって思った。アンコールワットとか東南アジアの国じゃありえんくらい入場料高いもん。
この日のスケジュールはわりとハードで、14時くらいに到着したらすぐにキリング・フィールドとトゥールスレン虐殺博物館に行く予定やった。ちなみにこの2つもかなり入場料高いです。
この日の話に移る前にカンボジア内戦について軽くまとめておきます。カンボジア内戦も元はといえば、ベトナム戦争と同じように冷戦に巻き込まれて、アメリカの介入によって起こった戦争でした。カンボジアは第二次世界対戦後にフランスから王国として独立してたんやけど、アメリカの支援するロン・ノル政権によってシハヌーク王が追放されます。それに対立して反米共産勢力のポル・ポトが率いるクメール・ルージュとシハヌークの旧政府軍による三つ巴の内戦に発展していきます。
アメリカ国内のいざこざから、最終的にロン・ノル政権は追放されて、ポル・ポト政権が国を治めるようになります。
ポル・ポトはあまりにも捻じ曲がった理想を抱いていて、簡単に言えば、国民全員に農業をさせ、通貨を廃止させるなどして、原始共産制を目指すというようなものです。世界史上、自国民を最も多く殺した人間を3人挙げよ、と言われたらスターリン、毛沢東、ポル・ポトの3人の共産主義者が挙がるらしいですけど、その中で言ってもポル・ポトはあまりにも異常。言い方は悪いけど、ポル・ポトのしたことを考えればヒトラーが可愛らしく感じられます。
カンボジア人(クメール人)は「クメールの微笑」っていう言葉があるくらい温厚で控えめな性格の国民性なんですけど、ポル・ポト政権下では約300万人の国民、当時の人口の約3分の1ほどが殺されたそうです。ポル・ポトの原始共産制に必要のない人間はほとんど無差別に殺されました。知識人は反乱を起こす可能性があるという理由で殺されます。中には眼鏡をかけている、腕時計をしているという理由だけで知識人とみなされて殺された人もいたそうです。それどころにとどまらず、ただ顔立ちが良いという理由だけで殺された人もいるぐらいだからその異常さは底知れないです。クメール・ルージュの兵士は全員14歳以下の子供で、ポル・ポトに洗脳されていました。ポル・ポトから解放された時、なんと人口の85%は14歳以下だったそうです。
さらに恐ろしいのが、このような虐殺が行われていることに世界が気づかなかったという点です。カンボジアのジャーナリストたちはもちろん殺されて、ポル・ポトによって徹底的に情報統制されたからでした。さらに亡命した人たちの証言を誰も信用しなかったといこともあります。
最終的にはベトナムの侵攻により、ポル・ポトの建国した民主カンプチアは崩壊するのですが、これによって中越戦争が起こったりして東南アジアはめちゃくちゃになります。その後シハヌーク王が復位して、国連保護のもと新たなスタートを切っていきました。
かなり長くなりましたけど、ここから実際に訪れたキリング・フィールドの話に移っていきます。プノンペン中心部からトゥクトゥクで1時間ほど、キリング・フィールドに到着しました。道中ではやはりスラム街も多く、生活水準が低そうな家もたくさん見受けられました。今まで4つの国を訪れたけど、田舎の方よりも中心部から少し離れた地域の方がよっぽど貧しそうな暮らしをしているというのはどこの国も同じ。ゴミが多いからそう見えるだけかもしれんけど。
キリング・フィールドでは、中に入るときに日本語ガイドが聞けるオーディオを無料でもらえて、このガイドを聞きながら内部を巡ることができます。中は、昔ここで処刑が繰り広げられたとは考えられないくらいのどかで静かな場所でした。中にいる誰もが真剣な面持ちでガイドを聞きながら歩いていて、誰も言葉を発する人はいませんでした。
中に入ってまず目に入るのが慰霊塔。この中にはおびただしい数の頭蓋骨が安置されています。写真に写っているのはほんの一握りです。中には陥没した頭蓋骨も多く、どういった殺され方をしたのか想像がつきました。 中ではいくつもの穴が見受けられますが、これは全部墓地だそうです。中には人骨や衣服が残っている墓地もありました。 処刑は銃弾を買うお金がないという理由から、ハンマーやクワ、ナタなどが使われたそうです。 これは砂糖ヤシの木で、この木の皮はとても鋭利で、本来鶏の首を切るのに使用されていたようなのですが、この時には人の首を切るために使われました。 一番キツかったのがこのキリング・ツリーのガイドを聞いた時。この木が見つかった時、なぜかこの木は血まみれだったそうです。なんとこの木は赤ん坊を殺すために使用された木で、この木に赤ん坊の頭を殴りつけて殺したそうです。それも母親の目の前で。この木は発見当時、おびただしいほどの髪の毛や脳みそが付着していたそうです。 キリング・フィールドを一周した後は、トゥールスレン虐殺博物館を訪れました。トゥクトゥクの運転手さんもよく見れば50、60代くらいの人で、この人も生き残った3分の2なのだと考えるとつらかった。 この博物館は昔使われた収容所で、無機質な監獄が並んでいました。 排泄も監獄の小さな部屋の中でさせられたらしい。写真撮影は禁止だったので写真はなしです。ここには他にも収容されていた人の写真、拷問の様子の絵、実際に使われた拷問器具などが展示されていて、正直、早くここから出たいという気持ちでいっぱいになりました。 以上がこの日見たカンボジアの負の遺産。ベトナム戦争とは違って、明らかな残虐性を持った虐殺を知り、同じ人間にここまでのことができるのかという、人間に対する底知れない恐怖を抱きました。でもやっぱりこの事実を知らないまま生きていくよりも、少しだけでも知れて良かったのかもしれないです。 ここからはバサっと切り替えて明るい話題に移ります!この日はどうしても報告したいことがあります!昨日の記事で書いた、同じ塾の先輩、卓球さんですが、なんとブログを確認したところプノンペンに到着しているそうでした。急いで連絡を取ってみると夕食に誘ってくれました。塾の先生である上田先生にこのことを言ったら、「イッツァスモールワールドやね笑」って言われました笑 確かに笑 でもバックパッカーの中では、ある都市で出会った人にまた別の都市で会うようなことはよくあることだそうです。思い返せば、バンコクで泊まったロングラックゲストハウスでもエクアドルで出会って7年ぶりにバンコクで再開した人たちもいました。昨日といいその前日といい、世界って意外と狭いかもって思えるようなことをいくつも経験してしまった笑 というわけでこの日は卓球部さんに夕食をおごっていただきました!今までほとんど話したことはなくて、自分の兄と仲が良いってことが最大の共通点やったんですけど、この時はいろんな話で盛り上がりました。ほんとに楽しかった!卓球部さんは自転車でバンコクからホーチミンを旅をしている、自分からしたら信じられない方です。 http://www.takeuchi.site/ こちらが卓球部さんのブログなんで良かったらぜひご覧ください!ホーチミンまであと少し、ラストスパートらしいです。がんばれ! といことで次はついに旅の最終目的地、シェムリアップです。気づけばもう帰国まで1週間切ってます。ではまた!チャオ!